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ドッグフードの原材料は色々あるけど犬にとっては、どちらが正解? 食材の栄養「動物性」と「植物性」の違い

ドッグフードの原材料は色々あるけど犬にとっては、どちらが正解? 食材の栄養「動物性」と「植物性」の違い

肉食動物の体のつくりをしている犬にとって、食事の中の「肉類」によって得られる動物性の「タンパク質」と「脂質」は、とても大切な栄養素です。

なるほどコラムの「子犬から始めたい生食」や「シニア期の犬に本当に必要な食事とは?」「腎臓の働きと生食」でもお伝えしていますが、「タンパク質」と「脂質」は、体のあらゆる組織の、主要な構成成分であり、それらの細胞1つ1つで、日々行われている、古い細胞と新しい細胞を入れ替える“新陳代謝”の材料や、“活動エネルギー”を得るための栄養源でもあります。
そして、この大切な栄養は、「動物性である」ということが、とても重要です。

「動物性」と「植物性」の2つの違い

犬にも、私たち人間にも、とても大切な栄養である「タンパク質」と「脂質」は、肉や魚、卵などに含まれる「動物性」のものと、米や小麦粉、豆やトウモロコシなどに含まれる「植物性」のものがあります。
食材としての「動物性」と「植物性」の違いには、主に2つあり、“栄養のバランス”と“吸収のしやすさ”が、それぞれ異なります。

“栄養のバランス”の違い ①「タンパク質」

“栄養のバランス”の違いを分かりやすくしたものに『アミノ酸スコア』というものがあります。

食材に含まれる「タンパク質」は、口から入って、食道、胃、十二指腸と流れて行きながら、細かく分解され、最終的に小腸で「アミノ酸」という小さな形になって、体の中へ吸収されていきます。

動物の体の「タンパク質」を構成している「アミノ酸」は、全部で20種類あるとされており、その中で、他の栄養を使って体内で合成できない9種類のものを「必須アミノ酸」と呼び、自身では補えないため、必ず食事から摂取しなければなりません。

その大切な「必須アミノ酸」が、食材に、どのくらいバランス良く含まれているか、を数値化したものが『アミノ酸スコア』と呼ばれるもので、最大値を「100」としています。

『アミノ酸スコア』は、提示している機関により、多少のバラつきはありますが、「動物性」のタンパク質源である、肉、魚、卵などの『アミノ酸スコア』は、どれも「100」です。

それに対して、「植物性」のタンパク質源では、米は「60」前後、小麦粉は「40」前後、トウモロコシは「30」前後となっており、必須アミノ酸のバランスの良さでは、動物性のタンパク質に軍配が上がります。

そして、この『アミノ酸スコア』は、人間に必要な9種類の必須アミノ酸をもとに数値化されたもので、犬には「アルギニン」を含めた10種類、猫にはさらに「タウリン」を含めた11種類の必須アミノ酸に対応した食材を考えなければなりませんが、「アルギニン」と「タウリン」は、犬や猫が本来、主食としていた“生の肉類”には、元々多く含まれているのです。

“栄養のバランス”の違い ②「脂質」

また「タンパク質」に「必須アミノ酸」があるように、「脂質」にも「必須脂肪酸」という、食事で取らなければならないものがあります。

「必須脂肪酸」として知られているのが「オメガ3脂肪酸(αリノレン酸、EPA、DHA)」と「オメガ6脂肪酸(リノール酸、アラキドン酸)」で、そのどちらも、体には必要な脂肪酸ですが、「必須アミノ酸」と同じように、そのバランスが大切で、特に「オメガ3脂肪酸」が不足しがち、と言われています。

コーン油など、穀物類から取れる脂肪酸は、そのほとんどが「リノール酸」(オメガ6)で、動物の体内での利用効率が高い「アラキドン酸」は、植物にはほとんど含まれず、肉や卵、魚など、動物性の脂肪酸からでなければ摂取できません。

「アラキドン酸」は、犬の脳や細胞膜などに多く存在する、重要な役割のある必須脂肪酸で、皮膚や被毛の健康にも関わっており、全身が毛で覆われている犬には、とても大切で、アレルギーなどに負けない丈夫な皮膚を維持するためにも、食事で必ず摂取しなければなりません。

「オメガ3脂肪酸」の中でもEPA・DHAは、タラ、サーモン、マグロ、イワシ、サバ、南極オキアミ(クリル)、ムール貝、緑イ貝、牡蠣などの魚介類に多く含まれ、αリノレン酸は、アマニやエゴマ、放牧飼育で牧草を食べて育った牛や羊などにも、多く含まれています。

また、牛や羊などの反芻(はんすう)動物の「脂質」には、肉食動物にとってのメインエネルギーである「脂質代謝」を促進する「共役リノール酸(CLA)」という特別な脂肪酸が多く含まれているのです。

“吸収のしやすさ”の違い

実は、“吸収のしやすさ”の違いについても、「動物性」の栄養の方が優れています。

穀類やイモ類、豆類を含めた、「植物性」の細胞は、丈夫な“壁”で覆われており、その主成分「セルロース」はとても硬く、犬が持つ、濃度の高い胃酸でも、胆汁酸や、どんな酵素をもってしても、それを破壊することができません。

一方、肉類の「動物性」の細胞は「脂質」や「タンパク質」で構成された“膜”で覆われており、胃液や酵素で分解できるので、栄養の消化吸収がとても簡単です。

さらに、加熱調理のされていない“生”の状態であれば、熱に弱い「酵素」や「乳酸菌」など、消化吸収を助ける成分もそのままなので、胃腸の負担をさらに、やわらげることができます。

2つの違いから見える「食事」

犬は「すべて尖った歯」「濃度の高い胃酸」「短い腸」など、肉食動物の体のつくりをしています。
本来、肉食動物である生き物が、肉類を主食とするのは、とても自然なことで、そこには、自身の体に必要不可欠な“栄養のバランスの良さ”や“消化吸収のしやすさ”など、しっかりとした理由があるのです。

K9ナチュラルは、犬が本来、自然界で食べていた、生の肉類を90%以上使用し、加熱調理されていない「生食」を再現した、画期的な非加熱フリーズドライのペットフードです。

犬にとって、栄養の基盤である「動物性」の「タンパク質」と「脂質」を、より自然に近い状態で、どなたでも手軽に与えることができます。ぜひ、ご活用ください。