犬の病気と食事の関係

第1位 | 「フード・おやつ」 | 【犬】52,497円 |
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第2位 | 「ペット保険料」 | 【犬】50,155円 |
第3位 | 「病気やケガの治療費」 | 【犬】44,869円 |
■出典:ペットにかける年間支出調査(2019年)アニコム損害保険株式会社調べ
【調査方法】
アニコム損保のペット保険「どうぶつ健保」の契約者に対し、2019年1月1日~12月31日の1年間に、ペット1頭へ支出した費用についてインターネット上でアンケートを実施
(有効回答数:6,111)
これは、アニコム損害保険株式会社が毎年行っている「ペットにかける年間支出調査」の内訳です。犬の第1位は「フード・おやつの費用」、第2位が「ペット保険料」、第3位が「病気やケガの治療費」となっています。
近年、健康志向の犬フードが注目され、一般に「プレミアム」と呼ばれるフードを与える方が増えていますが、一方で、病気やケガの治療にも決して少なくないお金を使っているのがわかりますね。
健康志向による「食事」への意識の変化
同社の調査によると、2017年まで「病気・ケガにかける治療費」が1番多い支出でしたが、2018年から「フード・おやつ」の費用がトップになり、2019年では、さらにその差が広がっています。これは、肥満やアレルギー、肝臓病や腎臓病、糖尿病や腫瘍(ガン)などの生活習慣病にかかる犬が増えてきた中で、“食事”を見直すことで対処しよう、という意識の高い飼い主様が増えてきていることを示しているのではないでしょうか。
犬の生活習慣病には様々な要因がありますが、もっとも重要なのは人と同様に「食事の質」です。しかしながら、情報が氾濫する今は、最適な犬フードを選ぶのも難しい時代になっています。
「プレミアムフードにしたから安心!」「●●円もするフードだから健康にいいはず」と考えていても、実は、犬にとって好ましくないものが含まれていることも少なくありません。「食事を変えたのに体調を崩しがち」「高いフードにしたのに食いつきが悪い」、そんな愛犬も多いのではないでしょうか。
大切なのはフードの“質”
飼い主様の中には、毎日のフード代を負担に感じている方もいらっしゃるかもしれません。「できるだけ安く抑えたい」と考え、安価なペットフードを選んでいませんか? また逆に、「高いフードにしておけば安心」と考えて、安易にプレミアムフードを選んでいませんか?
フード選びで大切なのは、価格ではなく、使用されている原材料であり栄養価です。必ずしも「安い犬フードは質が低い」というわけではありませんが、価格が安い、ということは必然的に原材料のコストが下がるため、質も低いという傾向にあることは否定できません。一方で、商品の販売価格には特に規定もないため、「高いプレミアムフードなら原材料も質も良い」とも言い切れないのが現状です。
粗悪な原材料でつくられた質の低いフードを与え続けることで、体調を崩したり、病気になったりしてしまう犬もいます。質の低いペットフードが原因で、犬の病気が増えていると指摘する獣医師もいます。
自宅の愛犬が体調を崩したり病気になったりして、治療を受けることになると、結局は高い費用を払うことになってしまいます。これでは本末転倒ですし、犬にとっても飼い主様にとっても不幸なことではないでしょうか。
日本中の犬たちが、健康でイキイキとした一生を送れますように――
家で飼われている犬は、自分で“食事”を選べません。飼い主様から与えられたものを食べることしかできないのです。家族やパートナーである、愛犬の健康と幸せを考えるなら、まずはフード選びから。価格やブランド・知名度で決めるのではなく、正しい知識を身に付け、きちんと原材料や栄養価などの成分表をチェックしたうえで“食事”を選んでくださいね。