なるほどコラム
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起源を知ろう!ドッグフードの歴史とは

起源を知ろう!ドッグフードの歴史とは

太古から、狩猟犬や番犬として私たち人間と共に暮らしてきた犬たち。その歴史は、一説によると、旧石器時代から始まっているといわれています。しかし、ドッグフードが商品として確立し一般に売られるようになったのは、実はごく最近のことです。

ここでは、いかにしてドッグフードが生まれたのか、その起源を振り返ってみます。本来、肉食であるはずの犬たちになぜ穀物で作られたドッグフードを与えられえるようになったのか?その答えは歴史を紐解くことで浮かび上がってきます。

ドッグフードの始まりと普及の経緯

最初のドッグフードが販売されたのは、1860年頃のこと。イギリスで、あるアメリカ人の実業家が、穀物に牛の血と野菜を混ぜ合わせて作ったクッキー状の商品が始まりです。
なぜクッキー状であったのか。それは、当時、船乗りたちが食べていた瓦のように硬いクッキーの余りを野良犬たちが漁って食べるのを見て、思いついたといわれています。

このように、最初のドッグフードは、お世辞にも犬の健康のことを深く考えられていたとは言えない物でした。ですが、当時は「犬専用の食事」という概念自体が新しく、それまで残飯を与えていた飼い主の間に急速に広まっていきました。特にアメリカやイギリスなどの都市部では、「ドッグフードを与える」という行為自体が、トレンディな振る舞いとしてある種のステータスとなっていたとさえいわれています。

それに目を付けた穀物会社などの参入により、市場は拡大。こうして、ドッグフードはヨーロッパやアメリカにおいて商業的な成功を収めます。その後、戦争や世界恐慌により、市場では製造効率を優先するため、苛烈なコスト削減の競争が起こりました。原材料には、人間が口にしない質の低い穀類や廃棄部位などの肉などが使われ、おおよそ犬のためとは言えない粗悪な品質のドッグフードが普及してしまいます。

粗悪なドッグフードが犬の健康に与える影響

こういった粗悪なドッグフードが、本来、生きた獲物を捕まえ食していた“肉食”である犬たちの健康に良いはずはありません。質の悪い穀物中心のドッグフードを毎日食べさせることで、体調不良に悩む犬たちも増えていきました。犬たちの短い消化器官は、人間のコスト削減への情熱と利己主義にはついていくことができませんでした。

私たちの想い

このように、驚く事実が多いドッグフードの起源。それから150年ほど経った現在でも、未だに市場には安価で粗悪な原材料から作られるドッグフードが多く出回っています。

一昔前は、残念ながら、このような質の悪いドッグフードを疑いなく与えている飼い主の方が多くいました。しかし、近年では、こうした人間本意の粗悪なドッグフードを排除し犬の食生活を改善しようとする動きが、世界中で活発になってきています。

私たちはそのようなお客様のために、これまでとは逆の思想から作られた「犬たちの本能が求める」ドッグフードをお届けしています。犬の健康を考えて良質な食材にこだわり、肉食である犬にとって不要な穀類や質の悪い素材は、一切使用していません。世界中に暮らす犬たちに「体に合った自然な食事」を提供するために、常により良い原材料を求めて活動をしています。食事を通じて犬たちの健康を気遣うことが、愛犬家にとっての新しいステータスになるよう、日々、努力を続けていきたいと考えています。