「グリーントライプ」とは?
愛犬の「お腹」や「皮膚・被毛」、「アレルギー」などの健康管理でお悩みの飼い主様に、ぜひ知っていただきたい食材が「グリーントライプ」です。
日本では最近、少しずつ知られるようになってきており、特に意識の高いブリーダーやトレーナーなど「犬のプロ」の方たちの間では「なくてはならないもの」としての利用が増えています。
「グリーントライプ」で栄養を補っている犬は、肉体的にも精神的にも、健康状態に優れており、世界中から絶大な信頼を集めています。
今回は、「犬にとってパーフェクトな補助食」とも言われる「グリーントライプ」について、詳しく解説していきましょう。
グリーントライプの基礎知識
「トライプ」というのは、草食動物の中で牛や羊など、4つの胃を持つ「反すう動物」(草などを口で咀嚼し、胃に送り部分的に消化した後、再び口に戻して咀嚼することを繰り返して食物を消化する動物)の胃袋のことで、その中でも、牧草だけを食べて育ち、緑掛かった未洗浄の胃袋のことを「グリーントライプ」と呼びます。
「トライプ」は、私たち日本人も「ミノ」や「ハチノス」などの呼び名で「ホルモン」として口にすることがありますが、これらは人間の食用として洗浄・漂白されています。
犬の栄養補助食として「トライプ」を与える場合、重要なのは加熱が最小限であり、未洗浄であること。
つまり、「グリーントライプ」は、消化途中の牧草や、酵素、乳酸菌など、犬にとって貴重な栄養素がたくさん存在している場所なのです。
犬にグリーントライプを与えるべき理由とその効果
犬は雑食動物だと思われがちですが、本来は肉食動物です。これは、歯がすべて尖っている、腸が短い、野生オオカミのDNA(遺伝子)と99.8%同一、などの身体的特徴からも分かります。犬の祖先であるオオカミは、草食動物の内臓を好んで食べます。その理由は、肉食動物が生きていくために欠かせない栄養素が豊富に詰まっているからです。
牛や羊などの「反すう動物」は、固い細胞壁である「セルロース」に包まれた牧草を咀嚼し、胃袋に住まわせている「セルロース分解菌」など、多数の微生物を使って「タンパク質」や「短鎖脂肪酸」、「グルコース」、「ビタミン・ミネラル」などの栄養素をつくり出しています。肉食動物は、自身の消化器官では、植物の細胞壁「セルロース」を分解することができないので、肉だけでは摂取できない成分や、不足しがちな貴重な栄養を、草食動物の内臓から摂取して栄養バランスを保っているのです。
ご自身の愛犬にも、本来であれば草食動物の内臓を丸ごと与えるのが理想ですが、生で食べられるような、新鮮な内臓を手に入れるのはなかなか難しいのが現状です。しかし、加熱を最小限に抑えた、未洗浄の「グリーントライプ」ならこの問題をクリアできます。
グリーントライプが犬にもたらすもの
「グリーントライプ」には、牛や羊などが、反すうする過程でつくられる消化液や消化酵素、消化途中の牧草、プロバイオティクス(乳酸菌)、必須脂肪酸(リノール酸・リノレン酸)、ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸などが豊富に含まれています。消化液や消化酵素、プロバイオティクスは犬の胃腸内の消化を助け、消化途中の牧草に含まれる水溶性食物繊維は、犬の腸にいる常在細菌叢を活性化させて、食事からの栄養を効率的に分解・吸収するのに役立ちます。「グリーントライプ」こそが、肉食動物の体のつくりをした犬にとって理想的な栄養補助食なのです。
グリーントライプなら「K9ナチュラル」
近年では日本でも、知名度が上がると共に、原材料に「グリーントライプ」を使用したドライフードが登場していますが、そのほとんどが加熱処理されているため、熱に弱い「酵素」や「乳酸菌」などの貴重な栄養が壊されてしまっています。また、缶詰タイプの商品もありますが、製造工程上すべての缶詰は、密閉後に100℃以上の熱湯で煮沸されるため、加熱によって「酵素」はほぼ不活性となっていますし、ほとんどの缶詰タイプのドッグフードには、消化時間が長くなってしまうとされる、カラギーナンやグァーガムなどの増粘安定剤が入っており、開封後は冷蔵保存で約1週間しか持たず、ニオイも強烈です。
K9ナチュラルの「グリーントライプ」は、混ぜものは一切使わず、反すう動物の未洗浄の胃袋を100%使用し、加熱を極力抑えた特殊なフリーズドライ製法によって、熱に弱い栄養成分まで、そのままキープしています。また、ニオイも抑えており、粒状になっていて扱いやすく、水分値が低いので日持ちが良いのも特長です。
便利さやコストばかりに目を奪われ、穀物や添加物で固められた人工的なドッグフードやサプリメントが増えているなか、K9ナチュラルは、犬が本来食べていた自然の食材で健康づくりを目指しています。今後も、犬と飼い主様の笑顔のために努力を続けてまいります。