子犬から始めたい生食

生食(なましょく)に対して、お客様からいただく質問の中に「生食って、いつから与え始めたら良いんですか?」と聞かれることが、度々あります。
いくら、犬が本来、肉食動物である、とは言え、実際に生(なま)のものを与える、となると、「いきなり肉を与えて大丈夫だろうか?」「お腹をこわしたりしないだろうか?」と、心配される飼い主様もいらっしゃると思います。
では、野生の肉食動物は、どうしているのでしょうか?
犬の先祖と言われる、同じイヌ科のオオカミの赤ちゃんは、生まれた後、母親の母乳のみを飲みながら、出産のために掘られた穴の中で育ち、生後1~2ヵ月で離乳をします。
その後、離乳食としては、母親のオオカミだけでなく、同じ群れの、成体(大人)のオオカミから、吐き出してもらったものを食べて育ちます。
子どものオオカミからの催促(成体の口まわりを甘噛みしたり、舐める行為)を受けて、親や成体のオオカミが吐き出して与えるものは、当然、自分たちが一度食べた、獲物の肉や内臓や骨ということになります。子どものオオカミに与えるから、と言って、特別な獲物を狩るわけではありません。
授乳期間が終わった、野生の肉食動物の子どもたちは、離乳食として、半消化状態の「生肉食」を食べているのです。
イヌ科の生き物など、肉食動物には、生きていく上で、新鮮で良質な、動物性の「タンパク質」と「脂肪」が不可欠です。なぜなら、彼らの体の構成成分は、約60~70%を占める「水分」を除くと、被毛や皮フ、爪や歯、骨や腱、筋肉や内臓、脳や神経、目や舌、血管や血など、そのほとんどが「タンパク質」と「脂質」で作られているからです。
そもそも、生き物が「食事」をするのは、“活動エネルギー”を得るためでもありますが、一番の理由は、体の各組織で、古くなった細胞を排除し、新しい細胞に入れ替える“新陳代謝”を継続的に行ない、生命を維持するためです。
つまり、細胞の“新陳代謝”を絶えず行うためには、体の構成成分である「タンパク質」と「脂質」が不可欠となるため、その代謝に十分に必要な量を食事から摂取しなければなりません。
また、“活動エネルギー”についても、本来、肉食動物である犬にとって、効率的で、持久力に優れ、体のつくりに合った栄養源は、摂取された「タンパク質」から分解されたアミノ酸と、「脂質」から分解された脂肪酸、とされています。
この代替えとして、“活動エネルギー”の栄養源を「炭水化物」に含まれるブドウ糖で補う目的で、穀類を多く使用したフードも見受けられますが、ブドウ糖から作られたエネルギーの持続力は短いとされ、使われなかったり、余ったりした“余分な糖質”により、もたらされる様々な影響が懸念されます。
子犬の場合、体の成長に伴う、細胞の“新陳代謝”と“活動エネルギー”の消費が活発に行われ、特に、脳などの神経細胞や、心臓の心筋細胞は、成長期の早い段階で完成する、とされていますので、離乳後の早い時期から、良質で、吸収のやさしい、動物性の「タンパク質」と「脂質」を、不足しないように、しっかりと「食事」に取り入れることが、とても大切です。
K9ナチュラルは、使われている原材料の90%以上に、新鮮で安全な人間食用の肉類を使い、“生食”を加熱を極力抑えた特殊な製法でフリーズドライにしているので、栄養成分が壊れず、豊富な動物性の「タンパク質」や「脂質」が、分解吸収されやすい状態で、摂取することができます。
また、ビタミンやミネラルなどの大切な栄養素や、消化吸収を助ける酵素や乳酸菌などの善玉菌もそのままですので、成長期の、子犬の体にとって、優しく、しっかりと栄養が行き渡る、体のつくりに合った“生食フリーズドライフード”です。
そして、成体よりも体の水分値が高い、子犬の時期にとても大切な「水分」も、水かぬるま湯(37℃以下)で、生食の水分値に戻して与えることで、毎日の食事から自然と摂取できます。
愛犬の、体の基礎がつくられていく、最も大切な成長期にもぴったりなK9ナチュラルを、ぜひ、ご活用ください。