なるほどコラム
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ウイルスや細菌に負けない“体づくり”

ウイルスや細菌に負けない“体づくり”

「病原体」に打ち勝つ力『免疫』

愛犬・愛猫の健康を願う中で、ウイルスや細菌などの“目に見えない脅威”は、とても恐ろしく、どのように防いだら良いのか、不安に思う飼い主様も多いかと思います。

私たち人間も、犬も猫も、長い歴史の中で、次から次へと侵入してくる「病原体」に、打ち勝つための“力”を獲得しながら生き残り、繁栄をしてきました。その体内に備わった“力”、それが『免疫』です。

『免疫』とは、体内に入り込んだ異物などの「非自己(自己と認識されない物質)」を排除する“生体の防御機能”で、大きく分けて『自然免疫』と『獲得免疫(適応免疫とも言う)』の2つがあり、いずれも、血液中の「白血球」が、その働きを担っています。

『自然免疫』は、生まれながらにして持つ先天的なもので、「白血球」の中で、自身の細胞質の中に殺菌作用を持つ「顆粒球(好中球など)」が、異物や病原体を直接取り込んで対処する防御反応で、『獲得免疫』は、『自然免疫』で対処しきれなかったものに対し、「白血球」の中の「単球(マクロファージなど)」が、異物や病原体を直接取り込んで対処しながら情報を取り出し、別の「白血球」である「リンパ球」に伝えて、直接攻撃を仕掛けたり(Tリンパ球)、「抗体(特定の異物に結合して排除を促す物質)」を作り出して対処(Bリンパ球)する防御反応です。

産まれたての子犬や子猫は、まだ自身の『自然免疫』が弱いため、母犬・母猫から「抗体」を受け継ぎます(移行抗体)が、その有効期間は短いため、命の危険に関わるような重大な病気を防ぐためには、「ワクチン(毒性を弱めたり、失わせたりしたウイルスなどの病原体またはその一部)」を接種し、子犬や子猫の『獲得免疫』を強制的に発動させ、体内にあらかじめ「抗体」を用意させておく方法が取られています。

このように、目に見えない恐ろしい病原体から身を守るためには、『自然免疫』と『獲得免疫』の2つの『免疫』の要(かなめ)である「白血球」が、体内で的確に働ける状況を用意する必要があります。
そのためには、何が必要なのでしょうか?

体の防衛部隊「白血球」

人間や、犬や猫などの体内を流れる血液は、水分が約90%の「血漿(けっしょう)」という液体成分の中に、3つの血液細胞「赤血球・白血球・血小板」が存在しています。
血液細胞の内、約96%を占める「赤血球」は、全身に酸素を運んで二酸化炭素を回収する役割、約3%の「白血球」は、生体の防御反応に関わる『免疫』の役割、約1%の「血小板」は、血管の壁が傷ついた時に集結して止血する役割をそれぞれ担当しています。

このうち、ウイルスや細菌の侵入に対して『免疫』として働く「白血球」には、大きく分けて5つの種類があり、『自然免疫』に関わる顆粒球の「好中球・好塩基球・好酸球」と、『獲得免疫』に関わる「単球・リンパ球」で構成され、そのどれもが、『造血幹細胞』という、骨の内側の「骨髄」の中にある幹細胞(際限なく分裂・分化のできる細胞)から作られています。

『造血幹細胞』で作られる血液細胞には寿命があり、「赤血球」で約120日、「白血球」の中では、「好中球」などの顆粒球で数日、「単球・リンパ球」は数年、と言われているので、永続的に、正確な働きをする血液細胞を作り続けなければ、『免疫』を維持することはできません。

その『免疫』を維持するために、血液細胞を作るには、必ず材料(細胞の構成成分)となる「タンパク質」や「脂質」と、その化学反応を促進する「酵素」「ビタミン・ミネラル」や、エネルギーの「ATP(アデノシン三リン酸)」が必要になります。

不足しないようにしなければならない「栄養」

細胞の主原料である「タンパク質」や「脂質」については、コラム【犬や猫にとって、どちらが正解? 食材の栄養「動物性」と「植物性」の違い】でもお伝えしたように、肉や卵、魚などの「動物性」の食材でなければ、必要な「アミノ酸」や「脂肪酸」の不足が起きやすくなってしまいます。

また、『造血幹細胞』の分裂・分化を含め、細胞ごとリニューアルする「新陳代謝」や、細胞成分の入れ替えの「代謝回転」など、全身の細胞で起きている化学反応のあらゆる場面で、代謝の進行・仲介役として働く「酵素」は、何千種類もあると言われており、そのすべてが食事によって摂取された「タンパク質」から作られているのです。

細胞で起きる化学反応で、「酵素」に協力して進行・仲介を助ける「ビタミン」の中でも、特に必要とされる「ビタミンB群(B2,B6,B12,葉酸,ナイアシンなど)」は、水溶性ビタミンのため、体内に蓄えることができず、常に食事から補わなければなりません。また、「ミネラル」の中でも「酵素」の働きや、エネルギー「ATP」の産生に重要な「鉄」や「亜鉛」も、必要十分な量を食事から摂取しなければなりませんが、これらの大切な「ビタミンB群」「鉄」「亜鉛」は、肉類やレバー、卵や魚介類などに多く含まれています。

「ビタミン」の中には、「白血球」の働きに直接関わっているものがあり、「白血球」自体の活性化には、「ビタミンA」が働き、それをサポートする「ビタミンE」と、『免疫』全体の調節でホルモンのような働きをする「ビタミンD」などが必要で、いずれも肉類やレバーなどの内臓、魚類や卵からも摂取できる栄養です。

また、「ビタミンC」は、「白血球」の中でも、病原体に直接作用する「好中球」や「リンパ球」「単球」に高濃度に含まれているので、とても大切ですが、犬や猫の場合、自身の肝臓で「ビタミンC」を生成できるため、不足しないように、肝臓のケアが必要となります。
肝臓は、取り込んだ栄養の代謝・貯蔵、薬物や細菌などの分解・解毒や、胆汁酸の生成など、とても重要な働きがあり、再生能力も高いため、細胞の新陳代謝が早く、多くの「タンパク質」を必要としますが、中性脂肪を貯め込みやすい性質があるので、「アミノ酸」の過不足がなく、デンプン質などの「糖質」の少ない、動物性タンパク質の摂取が理想的です。

その他の『免疫』に関わる栄養素として、「オメガ3脂肪酸」や、「共役リノール酸」、微量ミネラルの「セレン」などが挙げられており、これらも新鮮な魚介類や、牧草飼育の反芻動物の肉類などに多く含まれています。

そして、体内の化学反応すべてに、“生体のエネルギー通貨”と呼ばれる「ATP(アデノシン三リン酸)」という物質が使われています。
例えば、クルマや電車は、ガソリンや電気をエネルギーとして利用していますが、動植物を含めたすべての生き物は、食事などで取り込んだ栄養を使って、自身の細胞内で「ATP」を作り、それを活動エネルギーとして利用しています。
犬や猫が、体内で「ATP」を作る際には、穀類などに多く含まれる「糖質」よりも、本来の主食である、肉類や魚介類などの動物性食材に多く含まれる「脂肪酸」を使った方が、3~4倍量の「ATP」を産生できるので、『造血幹細胞』の分裂・分化を含め、「新陳代謝」や「酵素」の産生などに使われるエネルギーが不足しないようにするためには、「脂肪酸によるエネルギー(ATP)産生」が欠かせないのです。

ウイルスや細菌に負けない“体づくり”

犬や猫の『免疫』の要である「白血球」を含めた血液細胞を安定して作り続けるためには、その材料やエネルギーなどに必要な栄養が満たされている、肉や内臓、卵や魚など“動物性食材の豊富な食事”が効率的であることがお分かりいただけたかと思います。

いつ、どこで襲い掛かるか分からない、目に見えない大きさのウイルスや細菌という脅威から身を守るためには、「ワクチン」や薬だけに頼らず、自身の『免疫』が、いつでも十分に発揮できるように、常日頃から準備をしておかなければならず、そこには、食事による栄養が大きく関わっているのです。

この【なるほどコラム】でお伝えし続けている通り、動物の体は、摂取した食事によってつくられており、これは、体を守る『免疫』に関しても、例外ではありません。

犬や猫たちは、私たち人間と共存する以前より、肉食動物として進化を遂げ、生きた獲物を捕まえて食べるという、本来の食餌から得た栄養を使って、自身の『免疫』を強化しながら、現在まで繁栄し続けてきました。

K9ナチュラルは、本来、肉食動物である犬や猫のために、原材料の90%以上に、内臓を含めた新鮮な肉類を使用し、非加熱でフリーズドライにされた、画期的な総合栄養食です。
体内の細胞の代謝に必要な、動物性の「タンパク質」や「脂質」はもちろん、「ビタミン」や「ミネラル」も、美味しくて、消化のやさしい食材から摂取することができます。
ご自宅の愛犬・愛猫の、ウイルスや細菌に負けない“体づくり”のために、ぜひご利用ください。