なるほどコラム
犬、猫フードを中心に飼い主様にとって
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給与量はみんなそれぞれ! 体の状態に合わせた与え方

給与量はみんなそれぞれ! 体の状態に合わせた与え方

お客様からのご質問の中でも、特に多くいただくのは、『うちのコには、どのくらいの量をあげたら良いのか?』という内容のものです。

現在、販売されているドッグフードやキャットフードには、「給与方法」の表記が、【ペットフード公正取引協議会】により義務付けられているため、「総合栄養食」と謳っているペットフードのパッケージには、裏面や側面に「与え方」や「給与量の目安」が書いてあります。

「体重」や「年齢」、「運動量」などに応じた表記がされていますが、それはあくまでも目安であり、そのフードを与えられるコ、それぞれの体の状態を考慮したものではありません。

私たち人間も、その日の気分や体調によって、『食べたい』と思う量も、種類も違ってくるかと思います。場合によっては、天気や気温、気圧、湿度なども影響しているでしょう。
それだけ生き物は、自身の体調や、周りの環境などを感じ取る能力に長けており、それが毎日の食事にも影響していて、程度の差はあるとしても、犬や猫にも同じことが言えるのです。

愛犬・愛猫の栄養管理士は飼い主様です。

人間が1人1人、違うように、犬や猫も、個々に違いがあります。同じ親から生まれたコ同士でも、性格や体格に違いはありますし、犬種や猫種での大枠の特徴はあったとしても、各々の遺伝子は違っていて、環境や食事内容などによっても、健康状態には差があります。

かわいい我がコの体の状態を誰よりも一番把握できるのは、いつも、そばにいる飼い主様です。
『うちは、かかりつけの獣医さんのほうがよく知っている!』と思う方もいらっしゃると思いますが、毎日、そのコを見ているわけではないですし、何より、愛犬・愛猫が“素の自分”を見せられる相手は、一番信頼を寄せる飼い主様ではないでしょうか?

確かに現在では、愛犬・愛猫の怪我や病気については「動物病院」、体のお手入れは「トリミングサロン」、お出かけの際には「ペットホテル」など、飼い主様が頼りにできる場所は数多くありますが、健康を左右する一番の要因と言っても過言ではない『毎日の食事』については、ほとんどの場合、飼い主様が主導になっていると思います。

それぞれの違いから考慮する「給与量」

フードのパッケージにある「給与量」は、あくまでも目安の量ですので、お家のコに合わせた量を考えなければなりませんが、参考にできる「違い」を明記しているものは少なく、メーカー側からの情報量も限られているため、実際にどのくらいの量を与えたら良いのか?は、分かりづらいのが現状です。

体型や被毛など「目に見える違い」のほかにも、体内での内臓の働きや代謝量の高低など「目に見えない違い」もあるため、最終的な“与えながらの微調整”は必要になりますので、ここで参考にしていただけそうな、いくつかの例を挙げさせていただきます。

【超小型犬種(3kg以下)のコ】
体格の違いは、犬の方が、猫よりも大小の差は大きく、日本国内での人気犬種は、「トイ・プードル」と「チワワ」が1位、2位を毎年独占しており、「ティーカップ」「極小」などと呼ばれる、より小さな体格のコに人気が集まっています。小さいほど体格的な特徴が顕著に出るため、1kg台のコなどは、より注意が必要です。超小型犬種のコで、気を付けてあげたい点は、以下のようなものがあります。
  • 運動量も多く、内臓の代謝量も高い
  • 体積に比べて表面積が大きく、体温が外気温に影響されやすい
  • 胃の容積が小さく、小食・偏食が多い
歩くことだけを見ても、大型犬であれば2、3歩で済む距離も、10歩、20歩が必要で、「心拍数」も大型犬の倍以上もあり、鼓動が早い、ということは、体内の新陳代謝も早く行われるため、『栄養』の消費も激しくなります。運動量が多く、代謝量が高いということは、それだけ『エネルギー』をたくさん必要としますし、基礎体温も、大型犬に比べて高めなので、体温を維持するためには、さらに多くの『エネルギー』を必要とします。
このように、体の小さなコは、『栄養』と『エネルギー』の消費が激しいのですが、胃の容積が小さく、一度にたくさんの量を食べることができないので、胃液嘔吐の対策のためにも、通常量よりも多い量を、小分け(1日3~5回食)にして与える「少量頻回」が理想的です。
「K9ナチュラル」のような、本来の食性に添った、消化吸収のやさしい食事を「少量頻回」にすることで、胃もたれや胸焼けの症状が和らげることができれば、それだけでも小食・偏食が改善されることもあります。
【活動的なコ・運動量の多いコ】
犬は『平面直線的で持続的な運動』、猫は『上下立体的で瞬発的な運動』と言われていますが、犬猫問わず、そのコによって、普段からのんびりしているコもいれば、常に機敏で活発なコもいます。また、犬の場合、外があまり好きじゃないコもいれば、1日に2回も3回もお散歩に行くコもいますし、アジリティやフリスビーなどの競技会に出場するようなコの場合は、さらに運動量が多くなります。
活動的で運動量が多ければ、当然ですが『エネルギー』の消費は激しくなり、筋肉や関節の、疲労回復のために『栄養』が使われるので、給与量も必然的に多くなりますが、運動する日としない日がハッキリと別れているコの場合は、運動量の多かった日には、少し多めに与えるなど、臨機応変な対応も必要になってきます。
【筋肉量の多いコ】
犬では「テリア種」や「ハウンド種」、猫では「コビー」や「ロング&サブスタンシャル」などは、筋肉質な種類と言われていますが、普段から運動量の多いコや、小さな頃から『肉食』で育てたコなどは、種類を問わず、筋肉質な体型になることが多いようです。
筋肉は、『体を動かす』というメインの機能の他にも、その動きによって、体内の血流を促進することで『心臓の働きの補助』という大切な役割も兼ねています。また『体内の水分保持』という役目もあり、健やかな身体を保つためには“筋肉量の維持”は、とても大切です。また、筋肉は“一生、鍛えられる器官”と言われており、筋肉の材料となる栄養が豊富な『肉食』と、適度な『運動』によって、どんな年齢のコでも回復が見込まれます。
筋肉量の多いコは、常に代謝量が高いため、給与量は多くなりますが、多すぎる量を与えれば、使い切れずに余った『栄養』による「肥満」が懸念されるので、大切なのは、ウエストの引き締まった体型を維持しつつ、体重の減少を抑える量を見極めることです。
【毛量の多いコ】
犬猫を問わず、長毛種のコや、毛量の多いコ、生え変わりの時季のダブルコートのコなどは、毛の短い子に比べて、“被毛に必要な栄養の消費分”を考慮する必要があるので、通常の給与量よりも、少し多めの量が必要です。
被毛の主成分「ケラチン」は、タンパク質でできており、全身が毛で覆われている犬や猫は、人間以上にタンパク質が必要となります。そして、被毛や皮膚の再生には、アミノ酸の「メチオニン」や「システイン」、オメガ3脂肪酸の「EPA・DHA」やオメガ6脂肪酸の「アラキドン酸」、微量成分ではビタミンA、B、亜鉛、銅などが必要で、それらは肉類や魚介類、レバーなどに多く含まれているため、「K9ナチュラル」「Felineナチュラル」は、被毛の再生に向いているフードだと言えます。

お伝えした例を見ても、愛犬・愛猫の特徴に合わせた給与量を決めるためには、様々な要因を考慮しなければならないことが分かります。
また、栄養の消化吸収能力や、体内での新陳代謝の早さなど、目に見えず、実際に与えながらでないと分からないものもあるため、一概に決まった量などはなく、1頭1頭に合わせた給与量を微調整できる、かわいい我がコの「栄養管理士」は、いつも、そばにいる飼い主様が、一番、適任なのです。

ご不安は全力でサポートいたします。

「K9ナチュラル」は、本来、生きた獲物を捕まえて食べる「肉食動物」として進化をしてきた、犬や猫の体のつくりに合わせるため、原材料の90%以上に、新鮮な生肉を使用し、水分を非加熱で昇華させて仕上げた、生食フリーズドライ・ペットフードです。

現在、市場に流通しているペットフードは、原材料の半分以上に『穀物類』を使用し、高温・高圧で加工されたものが、全体の約80%を占めている中で、『肉食』に特化し、加熱を極力抑えた製法でフリーズドライにされた「K9ナチュラル」は、特殊な存在かもしれません。
与える際も、愛犬・愛猫の特徴や状態を考慮して、基本的な量を微調整し、粒をほぐし水分を加え、混ぜて与えるので、一般的なドライフードに比べると、手間が掛かります。

しかし、犬や猫は、「歯がすべて尖っている」「アゴが上下縦にしか動かない」「腸が短い」など、肉食動物の体のつくりをしている事実に変わりはなく、実際に「K9ナチュラル」をご愛用いただいているお客様からは、たくさんのお喜びの声をいただいております。

わたしたち、K9ナチュラルジャパンで働くスタッフも、その内容やコンセプト、与えた時の嬉しい変化などの体験から、全員が、愛犬・愛猫に「K9ナチュラル」「Felineナチュラル」を与えています。
一、ユーザーとしての経験も踏まえ、常に「犬や猫にとって、何がベストか?」という考えをもとに、皆様のお悩みに少しでもお役立ていただけるよう、日々、知識を広げ、努力しておりますので、「給与量」や「与え方」など、少しでもご不安に感じることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。全力でサポートいたします。